脳・神経系関連試験

私たちの中枢神経系は、生体の機能を調節する上で非常に多くの役割を持っています。神経に関する疾病には、重症化するものや難病が数多く存在し、社会的な問題となっています。本試験系では、多くのストレス因子に暴露されており、神経変性、神経血管、神経心理学的疾患の発症につながる可能性があります。この分類の試験では、神経細胞に毒性物質を作用させて、その毒性対する保護作用の検証を行います。

アルツハイマー

アルツハイマー病は進行性の記憶障害・認知障害などを主症状とする進行性神経変性疾患であり、アミロイドβタンパク質による神経細胞死が原因の一つと考えられています。

本アッセイでは、ヒト神経芽細胞腫であるSH-SY5Y細胞株を用いて、神経細胞毒素であるアミロイドβを処理し、酸化ストレス型神経細胞死から神経細胞を保護する機能性成分の探索または試料にその効果があるかどうかを調べます。

【試験内容】
使用細胞:SHSY5Y細胞
細胞毒性:アミロイドβ誘導
測定項目:試験サンプル濃度 3段階,MTTアッセイ

うつ病

脳細胞間の情報伝達を行う神経伝達物質(ノルアドレナリン、セロトニン、ドーパミン)が不足することで、脳の機能が低下し「うつ病」を発症するといわれています。また、慢性的なストレスは、視床下部、脳下垂体の副腎中枢の機能亢進が誘導されたり、副腎皮質ホルモンが増加されます。高いコルチコステロイドレベルは海馬神経細胞の病態的損傷(ホルモンレセプターの過剰刺激による神経障害と機能障害)とうつ行動を引き起こす原因となります。

本アッセイでは、ラット褐色細胞腫であるPC12細胞株を用いて、うつ病を引き起こすホルモンであるコルチコステロンを処理し、神経細胞死から神経細胞を保護する機能性成分の探索または試料にその効果があるかどうかを調べます。

【試験内容】
使用細胞:PC12細胞
細胞傷害:コルチコステロン誘導
測定項目:被験サンプル濃度 3段階,MTTアッセイ

ニューロン興奮毒性

グルタミン酸は中枢神経システム(CNS)の主要な興奮性神経伝達物質としてよく知られています。興奮毒性はグルタミン酸レセプターの過度な調節不全の活性化が原因となっています。グルタミン酸によるN-メチル-D-アスパラギン酸(NMDA)レセプターの過剰刺激は、低酸素症、局所貧血、低血糖症および脳卒中など観察される異常な神経細胞の変性の基礎となります。

本アッセイでは、ヒト神経芽細胞腫であるSH-SY5Y細胞株を用いて、ニューロ興奮毒性を引き起こすグルタミン酸を処理し、神経細胞死から神経細胞を保護する機能性成分の探索または試料にその効果があるかどうかを調べます。

【試験内容】
使用細胞:SHSY5Y細胞
細胞毒性:グルタミン酸誘導
測定項目:被験サンプル濃度 3段階,MTTアッセイ

 

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