経口摂取した物質の多くが、腸管から吸収されます。本試験系においては、腸由来の細胞であるCaco-2を穴の開いたシート上で培養し、上皮構造を形成します。この上皮細胞がタイトジャンクションを形成したことをTER(経上皮電気抵抗)で確認した後に、様々な試験に用います。腸上皮の上層の培養液に被験サンプルや化学物質等を加え、下層への透過姓を測定したり、被験サンプルがタイトジャンクションの形成の効果について、解析を行うことが可能です。
TER(経上皮抵抗値)測定
腸上皮が半透膜上を隙間なく覆っている場合には、高い電気抵抗が生じます。この抵抗をTER(経上皮抵抗値)と呼び、試験に使用する腸上皮に穴がないことを確認する試験に用います。また、被験サンプルや成長因子などの添加により、細胞間隙にすき間ができるかどうかをTERによって解析することも可能です。
【試験内容】
使用細胞:Caco-2細胞
測定項目:TER値(経時的測定)
本試験:被験サンプル(3段階濃度,n=3)
透過性試験
腸上皮を介した栄養成分の吸収経路は細胞内に取り込まれ、基底部側に輸送される方法と、細胞と細胞の間のすき間(細胞間隙)を通り抜ける方法の2種類が存在します。本試験では、細胞内に取り込まれることのない物質を腸上皮の表層側に加えます。細胞間隙を通過した物質は基底部側に透過します。本試験では、お客様の被験サンプルを付与することにより、細胞間隙を透過した被験サンプルを評価します。
【試験内容】
使用細胞:Caco-2細胞
測定項目:TER値(経時的 n=3)
被験サンプル濃度:HPLC分析(表層側 n=3,基底部側 n=3)
本試験:被験サンプル n=3(ご指定濃度段階)
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